透析室の日常日記
休日も年末年始もお疲れさまです
PKD三重奏ブログ – 現役臨床工学技士の日々のつぶやき
今日のひとりごと
こんにちは!PKD三重奏ブログをご覧いただいている皆さま、いつもありがとうございます。
今日はいつものガッツリした医療情報ではなく、透析室で働く臨床工学技士として感じている
日常の想いを、ゆる〜く綴ってみようと思います☺️
本日も透析室は「営業中」です
今日は私の休日。でも、透析室では今日もいつものように治療が行われています。
「透析室は営業中」なんて言い方をするとちょっと変かもしれませんが、
患者さんにとっては本当に「お仕事」なんですよね。
一般の人が「今日は日曜日だから休み〜♪」と言っている時も、
透析患者さんは自分の透析日なら必ず病院に来なければならない。
これって、考えてみると本当にすごいことですよね…
月・水・金の患者さん、火・木・土の患者さん、それぞれ週3回のスケジュールは
絶対に守らなければならない「お約束」。風邪をひいても、台風が来ても、
雪が降っても、基本的には透析室に向かいます。
年末年始も変わらず
特に年末年始の時期は、一般の人たちは長期休暇でゆっくり過ごしているのに、
透析患者さんは自分の透析曜日には必ず治療に来る必要があります。
例えば…
月・水・金が透析日の患者さんは、元旦が月曜日なら、1月1日も透析です。
お正月も関係ありません。これが透析患者さんの現実なんです。
でも、患者さんたちは文句を言うわけでもなく、淡々と治療に向かいます。
むしろ「今年もよろしくお願いします」なんて明るく挨拶してくださる。
本当に頭が下がります。
スタッフも一緒に頑張ります
患者さんが休日や年末年始も治療に来てくださる以上、
私たち医療スタッフも責任を持って治療に専念します。
医師
患者さんの状態を診察し、適切な透析処方を決定
看護師
穿刺や患者さんの体調管理、服薬指導など
臨床工学技士
透析機器の管理、安全な治療環境の維持
管理栄養士
食事指導や栄養管理のアドバイス
みんなでチームを組んで、患者さんの治療をサポートしています。
「今日も一日、安全に透析を終えてもらおう」という気持ちは、
休日だろうが年末年始だろうが変わりません。
透析室の日常風景
透析室って、実は結構和やかな雰囲気なんです。
4時間という長い治療時間の間に、患者さん同士やスタッフとの
ちょっとした会話が生まれます。
透析室でよく聞こえる会話
患者さん同士:「今日は血圧どう?」「この間のテレビ見た?」
患者さん→スタッフ:「今日の機械の調子はどう?」「先生、最近忙しそうですね」
スタッフ→患者さん:「今日は体調いかがですか?」「お孫さん、元気にしてる?」
患者さんは読書をしたり、テレビを見たり、スマホを触ったり、
時には昼寝をしたり…。4時間を有効活用されています。
中には資格試験の勉強をしている方もいらっしゃって、
「すごいなぁ」といつも感心しています。
透析患者さんへの想い
透析患者さんを見ていて、いつも思うのは「本当に強い人たちだな」ということ。
週3回、1回4時間の治療を、何年も何十年も続けていく。
しかも、多くの患者さんが前向きで明るい。
私たち医療スタッフは、患者さんから学ぶことがたくさんあります。
「今日も頑張ろう」という気持ちをもらっているのは、
実は私たちの方かもしれません。
「患者さんが頑張っているから、私たちも頑張れる」
最後に
透析治療は確かに大変なことです。でも、透析室には温かい人間関係があって、
患者さんとスタッフが一緒になって「今日も一日頑張ったね」と言える場所でもあります。
休日も年末年始も関係なく治療に向かう透析患者さんたち、
そして一緒に頑張る医療スタッフたち。
みんなで支え合いながら、今日も明日も頑張っていきましょう!
透析患者さん、いつもお疲れさまです!
今日も安全で快適な透析治療を心がけます 💪
関連記事
血液透析の基礎知識
透析の仕組みや使用する機器について詳しく解説
ADPKD患者の透析選択
多発性のう胞腎患者さんの透析方法選択について
PKD三重奏ブログ
現役臨床工学技士 × ADPKD患者 × ブログ執筆者
医療の専門知識と患者体験を組み合わせた情報発信を心がけています