特定医療費申請の書類が多すぎる!






特定医療費申請の書類が多すぎる!マイナンバー保険証なのに8種類も必要な現実【指定難病患者の本音】


特定医療費申請の書類が多すぎる!
マイナンバー保険証なのに8種類も必要な現実

指定難病患者の本音



毎年この時期になると憂鬱になります。そう、特定医療費(指定難病)支給認定申請書の提出時期です。私の住んでいる地域では9月30日が締切となっています。

多発性のう胞腎(PKD)患者として、この制度には本当にお世話になっていますし、心から感謝しています。しかし、毎年の更新手続きの煩雑さには正直うんざりしているのが本音です。

今年も8種類の書類が必要

今年も例年通り、以下の書類を準備する必要があります。見ただけで気が重くなりませんか?

申請書

基本情報の記入

臨床調査個人票

医師による詳細な記載

世帯調書

家族構成の詳細

住民票

市役所で取得

医療保険情報確認書類

保険証のコピー等

所得課税証明

収入の証明書

同意書

個人情報使用の同意

自己負担上限額管理表

医療費の管理記録


合計8種類もの書類を準備し、記入し、取得し、提出する必要があります。

マイナンバー保険証を使っているのに…

何のためのデジタル化?

私はマイナンバーカードを保険証として使用しています。政府は「デジタル化で手続きが簡単になる」と言っていたはずです。

しかし現実は、マイナンバーで全ての情報が紐付けられているにも関わらず、これだけ多くの書類提出が必要なのです。

実は全ての情報は既に把握されているはず

  • 住民票情報 → マイナンバーで把握可能
  • 医療保険情報 → マイナンバー保険証で把握済み
  • 所得情報 → 税務署との連携で把握可能
  • 世帯情報 → 住民基本台帳で把握可能
  • 医療費情報 → レセプトデータで把握可能

つまり、臨床調査個人票以外は全て政府が既に持っている情報なのです。

患者の立場から感じること

時間と労力の負担

多発性のう胞腎という慢性疾患を抱えながら、毎年この大量の書類準備に時間を取られます。体調が優れない中での役所回りは、想像以上に大変なのです。

医療機関への負担も

臨床調査個人票の作成で、主治医の先生にも毎回お手数をおかけしています。限られた診察時間の中で、このような事務作業の負担をかけるのは申し訳ない気持ちです。

制度への感謝は変わらず

もちろん、この制度があることで医療費の負担が軽減され、安心して治療を受けられています。感謝の気持ちは変わりません。だからこそ、もっと利用しやすい制度になってほしいのです。

来年からの理想的な申請方法

申請書1枚で完了!

患者が行うこと

  • 申請書に基本情報を記入
  • マイナンバーで本人確認
  • オンライン提出

システムが自動で処理

  • 住民票・保険・所得情報を自動取得
  • 医療費データを自動集計
  • 審査結果を電子通知


医師による臨床調査個人票は引き続き必要ですが、それ以外の手続きは大幅に簡素化できるはずです。

行政の皆さまへお願い

マイナンバー制度の真の利便性を患者が実感できるよう、
来年からは申請書1枚での更新が可能な体制
ぜひとも構築していただきたいと切に願います。

デジタル化の恩恵を受けられるのは、
健康な人だけではありません。
病気と向き合う患者こそ、その利便性を享受すべきです。

おわりに

今年もまた、8種類の書類と格闘しながら申請準備を進めています。同じような思いをされている指定難病患者の方も多いのではないでしょうか。

私たちは病気と向き合いながらも、前向きに生活しています。だからこそ、もっとシンプルで患者に優しい手続きになることを心から願っています。


患者の声が届き、来年からはもっと簡単な申請ができますように…


タグ: 特定医療費, 指定難病, マイナンバー保険証, PKD, 多発性のう胞腎, デジタル化, 申請手続き

この記事は多発性のう胞腎患者の実体験に基づいて書かれています。


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